RU -経営者課程 第3期- スムースな経営承継のための先代経営者の思いをカタチにする経営
背景
趣旨
特長
シラバス
スケジュール
受講料・お申込み
背景
企業の今日的経営課題の1つは、経営者の高齢化が進み、今、正に多くの企業が事業承継のタイミングを迎えているということです。そのような環境下で、企業が持つ経営の基本的な考え方(=経営哲学)・技術・ノウハウといった有形無形の価値を後継者に引き継ぐと共に、さらなる進化が求められていますが、スムースな事業承継には、様々な障壁が立ちはだかっているのが現状です。
三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱が行った『「事業承継」「職業能力承継」アンケート調査』によると、回答者のうち55.8%の経営者が誰にも相談していない状況が明らかになりました。また、調査結果からは、経営的・財務的に存続可能であるにも関わらず、最終的に後継者がいないために廃業する企業についても触れられていました。この後継者不足による廃業は、年間20~35万人もの雇用喪失という悪循環になると結んでいます。このようなことから、経営承継は、喫緊の経営課題として、MBO・M&Aなどの親族外承継をも視野に入れ、対応することが求められています。
趣旨
このような時代背景を踏まえて、リタネッツ事業協同組合では、経営の基本的考え方(=経営理念)の引き継ぎに焦点を当てた経営の仕組みづくりを進めております。
先代経営者のように、パワフルな経営力を発揮する分身が後継者になれば話は早いですが・・・
「自分は先代経営者のようにパワフルなリーダーシップをとるタイプではないから・・・」
「先代経営者は、皆をグイグイ引っ張っていくタイプだったけど、自分は・・・」
そんな、後継者(候補)の悩みに触れる機会があります。
そこで、リタネッツ事業協同組合では、何かお役に立てることはないかと考え、先代の思い(経営の基本的考え方)をベースにした経営の仕組みづくり(=〔自己覚知〕経営)を提供し、『先代経営者の思いをカタチにすること』で円滑な経営承継の実現を支援することに致しました。
特長
先代経営者の思いをカタチにする〔自己覚知〕経営の特長は以下の3点です。
1.先代経営者のやり方を見える化(“暗黙知”を“形式知”に変換)する。
:〔自己覚知〕経営では、フレームワークを活用し、全ての企業活動を<5つの要素>に分解
します。 その分解するプロセスで先代経営者のやり方が<5つの要素>に分類され、
後継者は、先代経営者を形作っていた本質的な要素が見えることになります。
2.自社の経営で守るべきもの、変えるもの(経営の基軸となる基本的な考え方)を明確に区別する。
:先代経営者が形作ってきた経営の要素のうち、本質的なものは守りつつ、時代に合わせ
て変えるべきものを明確にします。
3.偉大な先代経営者のやり方をベースに新たな<場>を仕組み化し、着実に経営を承継する。
:守るべきもの、時代に合わせて変えるものとの優先順位をつけ、着実に実行します。
経営という漠然としたものが<5つの要素>に分解されることで、より具体的に仕組み化されることによって、
後継者が実行し易い状態になります。
シラバス
Ⅰ.「経営トップの実務講座」企画・開催の意図
近年、高度成長期(1954~1973)に創業した経営者が事業承継(経営承継と財産継承)の時期を迎えています。
事業承継の実状は、1980年代9割の中小企業がご子息に承継をしていました。しかし、現在は、5割に低下し、
代わって4割が親族外・第三者への承継となっています。また、残念ながら一年間で廃業する中小企業(29万社)
のうち、25%に当たる約7万社が「後継者の不在」を理由に挙げています(2006年度版中小企業白書より)。
今、中小企業の事業承継は、経営環境の激変により.誰に、どのように承継するか、重要な経営課題として露呈して
います。
そこで、「経営トップの実務講座」では、事業承継を確実なものにするための経営承継にスポットを当て、企業を
永続的に発展させていくため〔自己覚知経営〕という経営手法を、組合員企業の皆様と共有したいと思い、企画いた
しました。
Ⅱ.経営者課程 担当教授の思い
弊組合では、組合員企業の人財育成を人格面、実務面で支援させていただくために組合内大学 リタネッツユニ
バーシティ(RU)を設立しました。そして、そのカリキュラムの経営者課程には、企業の盛衰を左右する先代・後継経
営者を対象とする「経営トップの実務講座」を開講する運びとなりました。
内容は、
事業の意義・目的を明確にし、その事業目的を実現するための役割と責任に気付く組織を再認識し、そして、その組織を機能させる<場>を設け、その組織と<場>を最適に機能させる仕組み(システム)を作り、さらに、その仕組みを活用し協働して事業目的を実現する組織風土を確立すること。 |
を目指しています。
本講座を通じて、欧米型の経営を参考にしつつ日本型の経営を理詰めで行うことの大事さに気付いていただき、
その結果として、お客様に喜んで頂き、経営者を含めた全従業員が『この会社で働くことが出来て本当に良かった』
と実感できるような組織づくりの一助になればと思っております。
リタネッツ事業協同組合 理事長 杉田 圭三
Ⅲ.「経営トップの実務講座」の学習スタイル
■事業承継の真っ只中にある「先代経営者」と「後継候補者」の2人一組でご参加下さい。
■講座の進め方
Step.1
先代経営者の経営トップとして創業の思い、事業継続の強い意志(=暗黙知)を 文字・コトバ(=形式知)にし、後継経営者にトップとして経営哲学の〔自己覚知〕を促す。(〔自己覚知経営〕の先進事例をベンチマークする。) |
↓
Step.2
先代経営者と共に形式化した承継すべき要素をベースにした〔自己覚知経営〕の仕組みづくりを行う。
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↓
Step.3
〔自己覚知経営〕を自社に展開する。(試行錯誤する)
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Ⅳ.「経営トップの実務講座」のカリキュラム
区 分 |
日 時 |
講 座 の 内 容 | |
講 座 の 内 容 |
第 一 講 |
平成30年 |
〔自己覚知〕経営とは何か 卓越企業(しまむら・ヤオコー・ハイデイ日高)を事例に、その成長を支えている 経営の仕組みを〔自己覚知〕の5つの要素の視点で解説します。 また、企業等の永続的発展に〔自己覚知〕がいかに重要な関わりを持つかを 識り、そして、それを「どう仕組み化していくか」の方向性を示します。
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第 二 講 |
平成30年 |
①経営哲学の再構築 (経営哲学…経営を行う上で重要な哲学・理念などの「考え方」) 尽くします。また、既に経営哲学がある場合にはそれをベースに再構築を試み ます。さらに経営哲学・経営理念を高めることの意義とその効果を知り、 事例企業からその有効性をイメージし、自社への応用を図ります。
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第 三 講 |
平成30年 |
②組織の再設計(再認識) 事業を抽象化し、事業の本質的な意義・目的を深めていきます。自分の部署・部門、 役職が本来持つ役割と責任を経営哲学を踏まえたうえで抽象化(定義付け)し、 組織全体に機能させ、役職者の次元・視点を高められるようにしていきます。
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第 四 講 |
平成30年 |
③意味ある<場>の設定 具体的・実践的な経営管理手法である自主管理経営を解説します。自主管理 経営とは、<場>のひとつとして従業員の潜在能力を開発・発揮させる仕組み です。仕事をしながらにして人財育成を可能にする効果的な方法を提案します。
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第 五 講 |
平成30年 |
④最適執行のシステム化 「仕組みを動かす仕組み」が必要となります。その仕組みである自主管理経営 の導入事例から仕組み化の2つの要(1:個人の暗黙知が形式知化され、 社内に浸透することで組織知にすること。 2:全従業員で経営哲学を共有し、 日常業務の中に落とし込むこと)を解説します。
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第 六 講 |
平成30年 |
⑤好ましい組織風土の確立 に満ちた好ましい組織風土は簡単には醸成されません。そこで、貴社にとって の好ましい組織風土づくりについて解説し、その定着・継続・進化のための 方法を解説します。
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経 営 者 課 程 担 当 教 授 杉田 圭三 (すぎた けいぞう) (講師プロフィール) 税理士、行政書士、経営・事業承継・医業経営コンサルタント、ファイナンシャル プランナー。日本大学大学院(経営学専攻)博士前期課程修了。 日本大学卒業後、民間企業、公認会計士・税理士事務所勤務を経て1979年、 ㈱CWM総合経営研究所を設立し代表取締役。 また、TKC全国会中央研修所企画委員長、 公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会副会長、同埼玉県支部支部長、 一般財団法人医療・福祉・環境経営支援機構理事長、盛和塾「埼玉」代表世話人、 リタネッツ事業協同組合理事長などに就任する。各業界・団体で講演活動を行い 著書・論文も多数ある。
1945年埼玉県生まれ。
スケジュール
受講料・お申込み
■受講料:経営者課程(全6回) 30万円(税別) ※1社2名様まで
■お申込み
お手数ですが、お申込書をこちらからプリントアウトし、必要事項をご記入の上、
当組合までFAXにてお送りください。
FAX:048-658-8883