社員が仕事と会社を好きになる仕組みづくりは社長の仕事

 

日時:2016年8月23日(火) 14:00~16:00

場所:当組合セミナールーム

講師:株式会社自主管理経営 代表取締役 羽鳥博樹 様

 

セミナーのスタートは、講師の自己紹介を兼ねて「逆境グラフ」「仕事の個展」という2つの手法を紹介いただきました。

 

 「逆境グラフ」とは、自分の生い立ちから現在までの浮き沈みを折れ線グラフにして、その時々の出来事や心情を

客観的に分析するものです。

 

 また、「仕事の個展」とは、自分の仕事を作品として個展を開くように発表することで、仕事を通じた自分の成長を

振り返るというものでした。これは人財育成方法の一例で、社員がどんな価値観・仕事観を持っているか等、本人の

成長を促し、能力発揮を支援する上で重要な内面情報を自然な形で入手できる手法です。

 

 

    

                    (逆境グラフ)                             (仕事の個展)

 

 このセミナーのメインテーマは「自主管理経営」という経営の仕組みとしました。

これは部署や拠点といった小さなビジネスユニットを社員が自ら経営するような感覚で「自主的に(=自分から)」管理

していくという仕組みです。

これはある食品物流会社の経営者と共同開発したもので、その後ラーメンチェーン店、介護事業者、化粧段ボール

メーカー、葬祭会社、LPガス販売会社等へと口コミで拡がった経営革新システムとして機能しています。

 

 人は「好きなこと」に自分からを発揮します。好きなことには手加減せずに全力を出し切りますが、仕事となる

と、心の中にある「調節弁」を作動させて「力の出し惜しみ」をすることがあります。そこで物事を「好き」になっていく

経験・要素を8つのプロセスを通じて仕事の中に組み込んで行き、「好きな事をしている時間」と「仕事時間」を近づけて

いく 》 のだということです

 その過程は設定したKPI(キー・パフォーマンス・インジケーター)で数値化・測定し、それをしっかり内省させ、

気づきを誘発し、その気づき(個人の暗黙知)を組織知(教訓・秘伝の技、ノウハウ)に変換させ企業の強みを強化し、

結果として業績向上の達成に結びつくのです。

 

 

             

                              (セミナー会場の様子)