企業を守る!従業員を守る! 事業継続計画(BCP)を作ろう
日時:2016年9月2日(金) 14:00~17:00
場所:当組合セミナールーム
講師:M&Eコンサルティング 代表 久野 進 様
BCPとは、Business continuity planの略で、自然災害やテロなどに遭ってもその後、事業を停滞させることなく、
早期に事業を復旧させるためのプログラム(行動計画)です。2001年 アメリカ同時多発テロ事件を契機にBCPの
必要性が拡がりました。
当時、既にBCPの考えに沿って行動計画が作成されていた海外の金融機関と、未整備であった日本の金融機関の
間で事業復旧まで の時間で大きな差が生じてしまいました。
例えば、事業所の確保において、海外金融機関は行動計画に沿ってテロ直後、新たなテナントを探し、
確保出来たのに対して、行動計画を持たない国内金融機関の中にはテナント探しの目途が立たず、
営業再開が出来ない状態が長く続いてしまいました。
また、皆さんの身近なところでは、「食中毒」「自然災害」「個人情報の流出」「バイトテロ」によって突発的な被害を
受けている中小企業の事例を目にしたこともあるかと思います。そのような事態になった時、被害を最少にし、
事業復旧を早くするための体制・手順を準備することが必要となります。有事(緊急時)に社長が不在であっても、
従業員が迷わず、復旧に向けた行動が確実にできるような【判断基準】【優先順位】を示すことがBCPの目的です。
特に製造業・小売業では、企業同士がサプライチェーンとして繋がっているため、自社に留まらず「他社の有事が
自社の有事になってしまうこと」が発生します。万が一の事態が起こる前に未然に会社と従業員の守るためにBCP
の作成が必要と実感しました。