理事長メッセージ~事業承継・経営承継について~

 

 企業の今日的経営課題の1つは、経営者の高齢化が進み、今、正に多くの企業が事業承継のタイミングを迎えているということです。そのような環境下で、企業が持つ経営の基本的な考え方(=経営哲学)・技術・ノウハウなどの「経営承継」と自社株や事業用不動産などの「財産承継」といった有形無形の価値を後継者に引き継ぐと共に、さらなる進化が求められています。

 

 このようにスムースな事業承継には、様々な障壁が立ちはだかっているのが現状です。

三菱UFJリサーチ&コンサルティング㈱が行った『「事業承継」「職業能力承継」アンケート調査』によると、回答者のうち55.8%の経営者が誰にも相談していない状況が明らかになりました。また、調査結果からは、経営的・財務的に存続可能であるにも関わらず、最終的に後継者がいないために廃業する企業についても触れられていました。この後継者不足による廃業は、年間20~35万人もの雇用喪失という悪循環になると結んでいます。このようなことから、経営承継は、喫緊の経営課題として、MBO・M&Aなどの親族外承継をも視野に入れ、対応することが求められています。また、同時に時間をかけた自社株を含めた資本政策も不可欠となっています。 

 

 リタネッツ事業協同組合では、このような時代背景を踏まえて、経営の基本的考え方(=経営理念)の引き継ぎ対策と自社株対策に焦点を当てた事業承継対策支援を通じて、組合員企業様の永続的発展のお役に立ちたいと考えております。

 

理事長 杉田 圭三