「商品の在庫が知りたい。」という要望に・・・
支援先の事業内容
現状の課題
システム開発の内容
導入効果
システムの概要
支援先の事業内容
インドの工房で製造した服、ストール等の衣料品を日本に輸入して、全国のデパートの催事場で展示販売を行う服飾小売業。1回の展示会では約300点の商品を発送し、売れなかった商品が返品されてくる。返品されなかった商品が売り上げとなる。1年間の展示会が60~70回くらいあるので商品の発送業務が大変な作業となっている。インドの工房では、商品を1点1点手作業で製造していて多品種少量生産で、商品の種類が多く、管理が煩雑になっている。また、商品タグには品番、品名、素材情報しか印字されていない。
現状の課題
・商品の在庫状況が分からない。
⇒表計算ソフトを使用して手作業でやっているので、商品の在庫状況が分からない。
商品がどこの展示会にあるのかを調べるには、納品書等の紙ベースのものをチェックするしかない。
インド工房からの商品在庫問い合わせに対してすぐに回答することができない。
・商品の発送作業、返送作業に時間がかかっている。
⇒商品タグには品番、品名等しか印字されていないので、商品を発送するときは、2人がかりで出荷作業を
行っている。納品書の確認作業では、1人が品番を読み上げ、もう1人がチェックしているので時間がかかっている。
・納品書と請求書が連携していない。
⇒パソコンで作成した納品書を元に、請求書を再度パソコンで手入力して作成している。
納品書と同じ商品を入力するという二重入力作業が発生しているので、時間がかかっている。
・過去の展示販売の売上状況がすぐ見られない。
⇒デパートでの展示販売は毎年行っているので過去の販売状況を考慮して、発送する商品を決めている。
しかし、紙ベースでしか管理していないので過去の情報を探すのに苦労している。
↓
これらの課題を解決するため、
バーコード+iPadを活用した 入出庫作業を簡単にする在庫管理システム
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を開発しました。
システム開発の内容
<システム導入イメージ>
<システムメニュー画面>
メニュー画面のボタンは、作業担当者が分かりやすいように色分けしている。
導入効果
・デパートへの商品の発送、返品作業の作業時間が削減され、発送商品を
検討する時間が増えた。
⇒バーコードを活用することで、商品の発送作業、返送作業を一人でできるようになった。
作業時間が大幅に短縮されたことで、発送する商品構成、発送枚数を充分に検討できるようになった。
・商品の在庫状況がすぐに確認でき、販売の機会損失が防止できた。
⇒商品の在庫状況がすぐに見られるので、お客様からの問い合わせについてすぐに答えることができ、
お客様の満足度がアップした。また、機会損失の防止に役立った。
・商品の売上状況がすぐに見られるので経営判断のスピードがアップした。
⇒過去の売上状況等がすぐに見られるので次の展示会に向けた販売戦略を立てることができる。
また、商品在庫は経常利益に直接影響するので常に決算を見据えた対応ができる。
システムの概要
開発期間 |
システム設計:3ヶ月
システム開発:4ヶ月
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概要 |
商品の入出庫を確実に行うために、バーコード+iPadを活用した入出庫作業を簡単にする在庫管理 システムを導入。インドの工房で製造した商品を日本で入荷時に、バーコード付きの商品タグを商品 1点1点に付ける。付けた後は、バーコードスキャナーを使用して、商品の入庫、出庫の管理をする。 納品、返品作業はパソコンが置かれている事務所ではなく、別の場所で行っているため、WIFI経由で iPad+バーコードリーダーで商品の読み込みを行っている。 み込んで、売り上げた商品を自動的に計算して売上データを作成する。その後、請求書を販売先へ 発送する。また、請求書発送先の売掛金の管理、入金消込処理をシステムで行っている。
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開発環境 |
OS :Windows8.1 開発ツール :FileMaker Pro Advanced DB :FileMaker
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入力機能 |
■バーコード管理機能 ■iPad管理機能 ■伝票発行連携機能 ■商品在庫追跡機能
■マスタ入力機能 ■売上入力機能 ■入金入力機能
■実地棚卸入力機能 ■売掛金管理機能
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出力帳票 |
■ギャラリー売上一覧 ■商品在庫一覧 ■商品在庫金額一覧
■アイテム区分在庫一覧 ■売掛金残高一覧 ■納品書
■アイテム詳細在庫一覧 ■未収売掛金残高一覧 ■請求書
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